2013年10月17日木曜日

これでマレーシア人の好みが簡単に理解できる!マレーシア人の色彩感覚 (3)


海外で商品開発や店舗開発、Eコマースの販売ページ作成などを行う際にその国の消費者の好みを知ることが大切なのは言うまでもありません。そしてマレーシア人独特の色彩感覚を理解することも重要なファクターの1つです。

前回 『マレーシア人の色彩感(2)』http://malaysiacommercemarketing.blogspot.jp/2013/10/blog-post_16.htmlこの国の色彩感覚を紐解いてお話した“各民族に根付いた色がある”という理由に加えて、マレーシア人の色彩感覚の理解を完結するために大切な視点があります。

それはこの国の風土。
風土とは読んで字のごとく風と土、マレーシア商業マーケティング通信では長年マレーシアを見続けてきた中でマレーシアの『土』に注目しました。


日本とは土の色が全く違う
各民族のソウルカラーだけでは解明できないくすんだ色や微妙な色はどこから来ているのでしょうか?

鮮やかな色に加えて、くすんだ色や微妙な色使いが多い理由は、日本と違うマレーシアの赤土にあります。
マレーシアの赤土色が大きく影響しているという赤土理論をマレーシア商業マーケティング通信は提唱します。

これはクアラルンプールなどの都心に留まっていると決してわからないことであり、意識しないとつい見逃してしまうことです。

民族の壁を超えて
全てのマレーシア人の根底にある赤土色はコレ!


マレーシア人は小さい時から色んな場面でこの赤土を見て育ってきています。

この赤土色が、民族の壁を超えて全てのマレーシア人にとって
赤であり、オレンジであり、ピンクであり、茶色でもある、という認識になっているからこそ

赤土色の明度違いや彩度違いのバリエーションが日本ではあまり使わないマレーシア独特の微妙な色使いを生み出す原点になっているのです。


赤土理論を理解できるとすんなり理解できる色が多い
高速のサービスエリアもこんな色です


もちろん土の色だけでなくマレーシアの自然界にある様々な色が影響していることは言うまでもありませんが、この赤土理論を理解していると街で見かける不思議な色使いも10倍楽しく理解できるようになります。


マレーシア商業マーケティング通信では、商業施設の店舗でVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の指導もしており、実際はここで述べたことよりも更に深い部分を理解してコミュニケーションを取りながら現地に根付く方法で進めるようにしています。

豊かな自然が育む色も多い

マレーシアの人とのコミュニケーションもこれまたなかなか一朝一夕ではいかないところが奥が深い!(笑)これはまた追々回を改めて投稿したいと思います。

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