2013年12月26日木曜日

ヒューマンウォッチング in 『イオンモール クライジャヤ』


イオンモールクライジャヤのオープン当日のお客様ウォッチング。

クライジャヤは少し前までクライという地名でした。
中国語表記で古来と書いてKULAIです。
クライは客家系(ハッカ)の華人が多いと言われるエリアですが、当日のお客様はどうだったでしょう。


写真は吹き抜けスペースでイオンカードのプロモーションに集まる人々。
当日はほぼ民族別人口比率とよく似た配分、若干それよりは中国系が多いかなという感じでお客様が来られていたように見えました。

※マレーシアの民族別人口比率 マレー系 (約67%)、中国系(約25%)、インド系(約7%)

それもそのはず、少し車で走るとすぐにオイルパーム(油椰子)のプランテーションになり、そこはほぼ100%マレー人の集落で、その更に奥に住宅開発も進んでいてそこにもマレー人が多く居住しているエリアなのです。



お客様ウォッチングをしながら色のお勉強も兼ねています。
マレーシア人が好きな色が溢れています。
少しくすんだピンク、濃くも薄くもないマレーシア特有のピンク、赤土色をベースにした色も多いですね~。
ピエロのカラーコーディネートも日本とは全く違う感覚なのが面白い!

マレーシア人の色彩感覚は以前のブログにも書いています。




人、人、人・・・。

ゆるキャラ!?はマレーシアでも人気。
こちらアイスクリーム屋さんのキャラなのですが、
この直後に後ろから子供数人の容赦無いタックルに遭い、
必死に頭を押さえてふんばって耐えていたのが健気でした。
それも含めてお客様が楽しんだということで・・・・。(笑)



見てるだけの人ももちろん居ますが、家族連れで来て買物をしている人が圧倒的に多い。



イオン名物!駐車場やレジ横にたまったお買い物カートをカート置き場に戻すおじさん登場。

まめにこの作業をしていても、カート置き場にカートが無くなる事があるくらいお客様の入りがあるイオンですから、
これは本当に大事な業務。
因みに写真右奥の黒いTシャツの人も同じ長さの百足のようなカートを押しています。


イオンの寿司コーナーは常に人気です。
巻き物、いなり、握り、手巻きなど色々あります。

イオンの食品売場キャッシャー前の焼きたてピザ販売。(写真左)
焼きたての匂いと手軽な価格に誘われてつい・・・を狙っています。

焼きたてピザのFRESH PIZZAの隣はミスタードナツ、
そして並びにはベーカリーのラ・ボエムとついつい買ってしまうラインナップ。

通常のガラスケース内でのトレー展示では追いつかず、
オープン当日は箱を積み上げて焼きたてを販売。人気でした。
RM5はこちらの人にもお手軽なプロモーション価格。

レジにも長蛇の列。レジが進むスピードはとてもゆっくりのマレーシア。
だから列もどんどん伸びます。イオンに限らずどのスーパーでもゆっく~りです。

カメラを向けるとほぼ100%の確率でポーズを取るのもマレーシア人らしさの1つ。(笑)

2013年12月17日火曜日

進化する商業施設『イオンモール クライジャヤ』オープンレポート


今やマレーシア人の生活に無くてはならないイオン。
20131127日にジョホール州に5番目のイオンモール『イオンモールクライジャヤ(AEON MALL KULAIJAYA)』がオープンしたので独自視点でレポートします。

 ニュースリリース http://www.aeon.info/news/2013_2/pdf/131127R_1.pdf

徐々にオープンして数カ月後にグランド・オープニングというケースが多いマレーシアにあって、1発勝負でグランド・オープニングに至るにはさぞご苦労があったと思います。
当日は「グランドオープン」という名に相応しいテナントラインナップと集客でした。


勝算十二分。数100m先のIOIモールをぶっ潰す勢いあり!

イオンモールがオープンしたクライジャヤは、私がこの10年継続して見続けているエリアの1つ。

今回イオンがオープンするまでは、エリア生活者の第一選択肢は目と鼻の先にあるIOIモール(アイオーアイ)でした。しかし決して満足していた訳でなく、物販テナントの充実度、飲食のラインナップとどれを取っても自慢できる施設ではありませんでした。

今回イオンモールの出現はその不満を一気に解消したばかりか、
潜在需要を掘り起こし、このエリアに今まで無かった新たな価値観を提供したと思います。


1核+149テナントの構成
1階と2階が売場、来春にはシネコンもオープン







あっぱれ!車の誘導サイン

イオンにとってクライジャヤのIOIは勝負に足りる相手ではないとは言え、
真っ向勝負の本気度は車の誘導サインに明確に現れていました。

イオンとIOIは同じ幹線道路に面して数100mしか離れておらず、信号約1〜2個分の距離。
車を運転していてすぐ先の信号を右折すればIOIモールの入口というところに、Uターンレーンがあります。

イオンはまずそのUターンレーンに、「イオンモールへのUターンはこちら!」というサインを表示、
この場所にこのサインを設置するのに一体いくらかかったんだろう・・・と思ってしまいますが
IOIに行くために右側車線に寄った車客をどんどんUターンレーンからイオン側に誘導することに成功していました。

来春にはシネコンもオープンし、益々充実するイオンモールクライジャヤ。
このままではIOIが瀕死になるのは必至です。
モールからの業態転換も含めてIOIの巻き返しなるか!?この点にも要注目です。


今回の目玉は圧倒的ボリュームのフードコート「Food Avenue」と子供向けゾーン

今回、進化するイオンモールを最も印象付けたのはフードコートでした。

これまでは色使いも環境も子供を意識したフードコートが主流だったのに対し、今回は大人のフードコート。
子供用遊び場はフードコートと隣接した位置にグループ会社のイオンファンタジーが運営する「キッズーナ」やゲームコーナーとしてきちんと確保されています。

フードコートはジョホールバル最大級の22店舗。広いスペースを複数の環境に分けた点もジョホールのお客様にはとても新しく、どの席に座ろうかという楽しさを演出しています。

フードアベニューのエントランス






イオンファンタジーが運営する「キッズーナ」



ジョホールバル初登場 アニメーションワールド



フードアベニューから子供ゾーンへ



守りではなく攻めの姿勢が伺える酒売場

イスラム教は戒律で飲酒を禁じているので、マレーシアで飲酒が許されているのは
イスラム教以外の宗教の華僑系、インド系とその他の民族で、その割合は人口の35%前後と言われています。

ともすると売場の奥やコーナーにひっそりと位置することが多い酒売場。
ここではパブリックの通路正面から見える電器売場の奥、食料品ゾーンの中に広い間口で設けられており視認性も抜群、まさに攻めてる酒売場!新たな価値観を訴求する意気込みが感じられました。

茶色いウッディーな色調の酒売場が多い中、白い酒売場は新鮮そのものです。

食事をしながらお酒は飲まず、食後に飲酒という人も多いマレーシア。
食卓にワインというライフスタイルが今後どこまで浸透するかも楽しみですね。

 通路のエンドにドーン!左手前が電気、その奥に酒売場
(イオンのサイン右側が食品入口)

明るく清潔感のある酒売場パレット 

フードコートとは別にイオンの中にあるイートイン。
飲食比率が高いのもマレーシアならでは


タブレット保有率が高いマレーシア。Free WiFiは常識!

各テナントが独自にフリーWi-Fiを提供しているのが普通のマレーシア。今回は商業施設としてもフリーのWi-Fiゾーンを明確に発信、空きテナントスペースなどの有効利用を図っていたのも好印象でした。




トイレに向かう通路だって気を抜いていません!

ファミリー客を出迎える通路環境

そしてトイレにはマレーシアでは超珍しくウォシュレット完備というのも攻めの姿勢が伺えます。

新しい価値観はこういう新しい取り組みの積み重ねで生まれるものだと確信します。