2013年10月12日土曜日

マレーシア人の色彩感覚 (1)


マレーシアに長くいると日本とは明らかに違う色使いが多いことに気がつきます。
マレーシア商業マーケティング通信では、今回は色使いの実情を、次回はその理由を探求します。


まず最初に圧倒されるのは、色の種類と量 しかも微妙な不規則性
私たちが日本で普段生活をしている中で、例えばショッピングをしていて出会う色はたくさんあります。しかしそれらはデザイナーなどのある一定のフィルターで厳選された規則性のある色であるケースが多いです。そんな感覚でマレーシアに行くと、完全にノックアウトされるのが色なのです。

フードコート中央にあるキッズの遊び場。
柵ひとつとっても、色の並びに規則性なし。これがマレーシア!


くすんだ色も大好きなマレーシア
豊かな自然に恵まれた南国マレーシアでは、南国特有の鮮やかな色使いが多いです。また鮮やかな色だけでなく、微妙な中間色やくすんだ色使いも大好きです。

ただ、それらが5色、7色と一度に出てきて、混在していても全く平気なのです。日本人なら気持ち悪い色の組み合わせも全く意に介しません。そもそもよくそれだけ色番があるなぁと思うほど商品政策上の品番が多かったりましす。



ブランドによる実力の違いはもちろんありますが、現地で複数のブランドを持つアパレル企業が展開している商業施設ではお馴染みのブランドでも店舗の実情はというと、複数の色が複雑に混在していて、わかりにくく選びにくい売場になっているケースも少なくありません。

本部で考えたVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)のディレクションが各店舗で生かされていないことや、指示書自体が未熟であったり機能的でないなと根深い問題もまだまだあります。



気持ち良い配色をどう体験してもらうかが今後の課題
気持ち悪い色の組み合わせが平気なのは、気持ち良い色の組み合わせを知らないからということもありますので、そのあたりを現地の人と話をしながらどこに着地するか最適化をしようと思います。

いずれにしても一朝一夕では行かないとても息の長~いお話!

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