2019年5月21日火曜日

断食を解く食事イフタールに招かれて感じた”多様性”とは何か!?


昨夜はムスリム(イスラム教徒)の友人から
手料理でイフタールディナーをするのでと自宅にお招き頂きました。

ここマレーシアでは、今年は来月6月4日までがラマダンです。
ムスリムの皆さんは日の出から日没までの間、飲み物と食べ物の一切を絶ち断食しています。


食事の喜びを分かち合うのがイフタール

その断食を解く食事を『イフタール(Iftar)』と言い、
日没まで頑張って断食した後に食事の喜びを皆で分かち合う食事なのです。


初めて見るものも多く、目にも楽しい食事でした。
一番印象的だったのがブルーライス!文字通り青いご飯です。

一瞬ギョッとしましたが聞くと自然そものので健康的なご飯です。
お米に青い花びらの花を入れて一緒に炊くので炊きあがったご飯が青くなる訳です。


他には、黄緑色の大きな唐辛子の中にココナッツを詰めて炊いたおかず、
ドライ納豆的なテンペという発酵大豆のおかずや、お魚、チキン、カレー、などなど。

友人の心のこもった美味しくて優しいお料理にすっかり癒やされました。

初めて訪ねたご自宅で撮影しまくるのも失礼かと、、、
お料理の写真が、、、ありません。ごめんなさい!m(_ _)m

ここまでは前置きです。(ちょっと長かったですか?スミマセン!)


その食事を誰と食べたのか、それが今日の本題!

ムスリムの友人からのお誘いなのだからと、
ムスリムの中に日本人の私が一人入るパターンを想像してた私の予想は全くハズレました。

実態は多様性そのもの。
マレーシア、シンガポール、オーストラリア、メキシコ、ウズベキスタン、日本(私)の6カ国!

8人で6カ国もの国籍が混じり合うディナーって。。。日本ではほぼありませんよね。

日本にいたらオーストラリア人には会えるとしてもメキシコの人や、ウズベキスタンの人に会う機会はそうそうないので、とても良い刺激でした。


ということで、ウズベキスタンってどんな国?場所は?!
帰って早速地図で確認。(実は正確な場所を知らなかった。)
ウズベキスタンの彼に東欧かと質問したら、中央アジアだよ、と即否定された意味が地図を見て納得です。


日本人の場合は、日本から来た日本人なので(当たり前か、、)出身国と国籍が一致しますよね。
でも、こちらにいるとそうでもありません。

国籍というのはどの国のパスポートを持っているかということに過ぎず、
だからと言ってそれがその人の出身国とは限らなかったりする訳です。



何人(なにじん)ってなんだろう?


話は脱線しますが、例えば私の今住んでいるクアラルンプールの自宅の大家さん。
大家さんの国籍はオランダ、ですが出身はインドネシアです。

日本人的に言うとインドネシア人だけど(今は)オランダ人、それでマレーシア在住、みたいな表現になります。


こんな感じの人がゴロゴロいるので、もはやここまで来るともうその人が何人(なにじん)とか、どこ生まれとか全く関係なくなるというか、気にならなくなります。


感覚的には、『みんないっしょの地球人♪』(たまに宇宙人もいたりして笑)という感じでしょうか。
そしてこの感覚で人と触れ合うと、そこにはとても平和な世界が待っているような気がするのです。


日本に生まれ日本で育ち、たまたまマレーシアが長い私ですらこの感覚ですから、
海外で生まれ多様性の中で育った子供たちは生まれながらにしてこの感覚なのではと思います。



多様性の波は日本にいても必ず来る。いやもう来ている。


話はもとに戻って、そのディナーでの話題。

8人で6カ国ですが、2人はソファでくつろいでいたので、食事のテーブルは6人で6カ国という状態。
初対面が多くてバラバラの6人ですから、自ずと一般的な話題になります。

彼らは普通に新しい天皇になって元号変わったことも知っていました。
そして、日本が働き方改革を進めていることっも知っていたのに対して、
自分はメキシコやウズベキスタン、オーストラリアのことをほとんど知らないではないか!
(なんてことだろう。)


たった数時間で色んなことを感じた昨日。


日本のことをもっときちんと話せるようにしたいと思ったのと、
自分も他国の話題に普段から関心を持っていなければ、
いざというときに話題に困るというのを実感した、といのが正直なところです。


多様性の波は日本にいても来る(来ている)と思います。
外国からの労働者受け入れや、インバウンドで多くの外国人が来るようになると、
自ずと相手国のことを知る必要があり、それが互いの理解に繋がりますね。



個としての身近な体験から国を超えた会話や理解が進む

今回初めてウズベキスタンの人に会い、たった数時間話しただけで、知らない国に興味が湧き、
いろいろ調べるという行動をしている自分がいました。


こんな風に個としての体験が興味や行動に繋がり、
そこから更なる会話や理解が進むことが世界が平和になる小さな第一歩なのではと思った次第です。


【メモ:ウズベキスタン共和国】
1.地図で場所を確認し東欧ではなく中央アジアだと知る。
2.マレーシア人がマレー語と英語を話せるが如くウズベキスタンはウズベク語とロシア語を話すこと。
3.日本の2割増しの面積の国土に日本の約4分の1(約3200万人)の人口がいる
4.人口の9割がムスリム。
5.一人あたりGDP1263ドル(世界第159位)
6.産業:世界第7位の金産出国。天然ガスや石油の輸出国。


貴重な機会にご招待いただいた友人に感謝です。

ありがとうございます。











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