2013年11月10日日曜日

中国ECの歴史に学んで考えるマレーシアのEコマース


昨日の南洋网(Nanyang.com)にマレーシアマルチメディア開発公社などが出席したフォーラムの興味深い記事がありましたのでご紹介します。

南洋网(Nanyang.com)2013年11月9日の記事
掌握资源 迈向科技时代 电子商务未来新趋势


【 メ モ 】

Mobile88.comの張理権氏の話
  1. マレーシアは決済システムの環境が整備され、Eコマース発展に最適な時期に来ている。 

マレーシアマルチメディア開発公社の黄婉冰氏の話
  1. Eコマース利用人口は2010年の44%増の160万人
  2. オンライントランザクション(ネット取引金額)現在RM18億(約540億円) → 2014年予想RM50億(約1500億円)
  3. 2016年のEコーマス規模予想RM19億(約570億円)


中国のEコマースの歴史を振り返り、
  • 中国では2003~2005年に個人取引が始まり、
  • 2006年から2007年は専門化、専業社の出現、
  • 2008年~2010年に企業間競争が始まり、
  • 2011年から資本市場競争になったとあります。

そしてマレーシアでは現段階はその初期「個人創業の黄金期」にあたると述べています。



歴史を追う側のスピードは増すというセオリー

歴史を後から追いかける場合は、歴史よりも発展スピードが速くなり、
段階を経る場合もかなりのオーバーラップがあるのはEコマースに限らず言えるセオリー。

マレーシアの現在を記事では個人創業の黄金期という見出しで述べられていますが、


中国が個人取引をスタートからわずか2年ほどで、
現在の市場をつくる主なプレーヤーが出揃って基礎固めをした歴史に学ぶところは多いと思います。


2015年のASEAN統合に向けて
あと1ヶ月少しでもう2014年が来ることを考えると、
市場を形成する主なプレーヤーは来年から続々と登場して出揃うのではないでしょうか。

マレーシアのECサイト Q0010  http://www.qoo10.my/


中国のECが一番売れる双11(独身の日) がマレーシア版にアレンジされる日も!?

中国では、ECサイトが最も盛り上がる11月11日のお祭り・双11(独身の日)があと数時間で始まります。

中国では双11のたった1日のEコーマス販売額
2012年実績で約3000億円、2013年の予想が5000億円とも8000億円とも言われていることを思うと、
マレーシアのEコマースの規模はとても小さいことがわかります。


でも中国は中国、ここはマレーシア!マレーシアも我が道を行きますよ~


イスラム教でもクリスマスもバレンタインも大好き!
お祭り大好きなマレーシア人がこのお祭りをEコマースに取り入れるのも時間の問題だと思います。

環境整備に向け、マレーシア政府がITに力を入れ法人税免除などの後押しがあるという利点が多いのもマレーシアならでは!

リアル店舗が無くなることは絶対にありません。

もう1つの選択肢としてのあと数年でマレーシアならではの市場が形成されていくことでしょう。


双11スタート数時間前の中国最大のECサイト 天猫TMALL.COM
既にお祭りの前の静けさ・・・あと数時間で始まります。
今年はどこまで販売額が伸びるか!?http://www.tmall.com/


1 件のコメント:

  1. 今やEコマース先進国になった中国!
    いよいよ今夜1年のうちで最も売れる双11(11月11日=独身の日)の販売があと数時間で始まります。たった1日の売上が去年は約3000億円、そして今年はその倍とも8000億とも言われています。
    その中国が現在の状況に至るまでどんな段階を経てきたかを振り返り、マレーシアのECの未来を考えてみました。そこで見えてきたものは・・・・。

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