マレーシアの様々なインナーブランドのうち私が注目しているもう1つのブランドはLa Senzaです。実はこのブランド、「ビクトリアズシークレット」やニューヨークの「ヘンリベンデル」を擁する米国のリミテッドブランズ社(本社オハイオ州コロンバス)が2007年に買収したカナダのブランドなのです。
広告表現は全てブロンドの欧米人モデルを使用
店舗数:マレーシア11店舗
リミテッドブランズ社の核事業を担う「La Senza」
またリミテッドブランズ社は、米国を代表するリミテッドやエクスプレスなどのアパレルブランドで80年代、90年代に栄華を極めた会社で本国では超有名。
しかし近年は本業の競争激化と不振により、創業者のレスリーウェクスナー氏が2006年末ついに「ビクトリアシークレットを中心とするランジェリーを核に事業推進をする」と投資家に発表、その直後の2007年に同社第二のランジェリーブランドとしてLa Senzaを買収したのです。
謂わばリミテッドブランズが本気で事業ドメインをシフトすることを対外的に印象付けたブランドがLa Senzaとも言えます。
ラセンザは黒髪、茶髪のモデルは一切使わず、徹底してブロンドの白人モデルによるイメージ発信をしています。
ショーウィンドウは、基本的にシーズン毎のコンセプトが打ち出されたブロンドモデルの特大ビジュアル+ボディが2~3体という、とてもシンプルな構成。またウェブとリアル店舗のイメージ統一も上手く図られており、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)のばらつきも少なく、ストアデザインの段階から売場のメンテナンスが簡単なように作られているのが特徴です。
セクシー!がわかりやすいストアデザインとウェブデザイン
また「セクシー」というコンセプトが直球でわかりやすいです。今後の課題はそのセクシーをどこまでやるか、本国で展開している商品をどこまでマレーシアでも取り扱い、どう広めるかという点だと思います。マレーシア商業マーケティング通信は、このLa Senzaの店舗数の伸びと共に今後も注目して行きたいと思います。
Facebookページ https://www.facebook.com/lasenzamalaysia
簡単な指示書で手入れできるショーウィンドウ。 店舗ごとのばらつきを最小限に抑えることが可能。 |
「ラセンザは黒髪、茶髪のモデルは一切使わず、徹底してブロンドの白人モデルによるイメージ発信をしています」について、今もそうですか?
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