マレーシアには広告業者で組織される Association of Accredited Advertising Agents Malaysia (通称4As)という1960年代に設立された業界団体があります。
マレーシアの最も価値あるブランドトップ30 Malaysia’s Most Valuable Brands (MMVB)とは?
その4Asではブランド価値の格付機関であるインターブランド社をパートナーとして
3年に一度マレーシアブランドのブランド価値を評価し、上位30ブランドをMalaysia’s Most Valuable Brands (MMVB)として発表しています。
様々なマーケティグ手法を駆使してブランド価値をいかに高めるかは、どのブランドにとっても永遠の課題。
ナイキやマクドナルドなどの世界企業を一切入れないマレーシアブランドだけのランキングなので、
マレーシアでブランド価値の高いローカルブランドを見るのに役立ちます。
さてその30のブランドはどんな顔ぶれでしょうか。
銀行と通信ブランドが上位を独占。複合企業、航空会社、エネルギーブランドが追随
上位6位まではメイバンク、CIMBなどの銀行とマクシスやセルコムなどの通信会社が独占しており、これはマレーシアにいる人なら誰もが納得する結果。
その他はSime Darby、IOIなどのコングロマリット企業や、
F1マレーシアグランプリでもお馴染みで私もガソリン給油でいつもお世話になっているペトロナス、
エアアジアなどマレーシアではお馴染みのブランドが続き、ランキングに入ってくる業種自体は日本のブランド価値ランキングとも似ています。
またマレーシアで最も登録台数が多い車のブランドであるプロトンは
前回の2009年にからランキング外になったままなのに対し、若者に人気のPeroduaが11位というのも興味深いところです。
日本でいうとトヨタがランク外になって、マツダがランクインしたような感じですから。
発表が3年に1度なので昨年発表のデータですが、次回2015年でもかなりの入替えがあるかも知れません。
出典:Malaysia’s Most Valuable Brands 2012 Results |
小売業のトップはParkson(百盛)が8位、ファションブランドも2つがランクイン
さて、小売業はどうかというと、
アジアで圧倒的な知名度の百貨店Parkson(百盛)が最も上位の8位で1137億円のブランド価値になっています。
Parksonがマレーシアの百貨店だということを知っている人は案外少ないと思いますが、それだけマレーシア外でのブランディングができているという意味ですね。
ファッションでは、25位に複合ファッションブランドを展開するPadini(78億円)、靴とバッグで人気のBonia(38億円)が29位にランクインしています。
中でもこのPadiniは1971年に婦人服の製造卸からスタートした業歴40年以上の企業です。
マレーシア商業マーケティング通信では、このPadiniにも注目しています。Padiniの出店戦略は日本に居るとわからない面白い戦略です。その話はまた後日!
実はマレーシアの百貨店!PARKSON(百盛) |
アパレル、靴、バッグなど複数のブランドを展開するPADINI |
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