2015年6月26日金曜日

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院の地政学プログラムとは!?


国立シンガポール大学にあるリークワンユー公共政策大学院(Lee Kuan Yew School of Public Policy)で
ビジネスリーダー向けのプログラムに参加して来ました。

真実のアジアを知り、また迫り来る未来を再認識するとても有意義な時間となりましたので
その内容をシェアします。

【プログラム概要】
日本のビジネスリーダー及び政府関係者向け アジアの政治、経済、社会、文化を総合的に理解するエグセクティブプログラム

感動の卒魚式!同大学院教授の田村耕太郎さんから卒業証書を授与していただきました。


テーマ毎の世界的権威から直接受ける濃い講義

初日は朝8時過ぎに集合、朝9時から夕方5時まで終日びっちりの集中講義。

テーマ毎に、それぞれの分野の世界的第一人者で
各国の政策決定に影響を保つ権威から直接講義を受けられるというありがたい環境です。

アジアでビジネスをしている方はご存知と思いますが、アジアは政治とビジネスが非常に密接です。
故に、政治、経済、社会、文化などを地政学的見地から総合的に理解することがビジネスをする上で重要になります。
今回はASEAN各国の専門家によるそれぞれの国に関しての講義もあったので、何となくぼんやりとわかったつもりでいた事をとても明確に理解できた点も良かったです。



アジアに関係するリーダーなら絶対に知るべき内容

この内容は 『アジアで』 ビジネスする人も、『アジアと』 ビジネスする人も両方が学ぶべき内容だと思います。

講義は一方通行でなく途中で自由にカットインOKの双方向。
まぁ皆さんぶっ飛ばすぶっ飛ばす。初日の朝イチの講義からガンガン質問攻め!

質問しても正面から答えず側面から答えて一応回答かな?・・という経験は今まで少なくありませんが、
今回はどの教授も正面から明解に回答されていた点もとても印象に残りました。
そしてついに教授が「そろそろ先に進んでいいか?」と言う場面もありました。

世界各国で様々なビジネスをしているリーダー達の集まりなので、普段間違いなく自分が場を仕切ってしゃべっている側の人間ばかりが同じ教室に集ってこの時間じっと座って話を聞いている訳です。
ですから疑問に思った途端にその場で解決、というのが基本です。

いや~、それにしても皆さんカットインがお上手!(笑)
レベルの高い参加者とご一緒出来たことも大きな収穫で、1分1秒全てが自分にとって学びとなりました。

また、各授業の間には30分間のインターバルが設けられていて、
お茶やフルーツ、軽食やスイーツを皆でつまみながら有意義な時間を過ごせるようになっています。
休憩時間まで残って頂ける教授も多く、まさに授業の延長という感じで、休憩時間も熱心な議論が繰り広げられました。


【今回受講した主な内容(抜粋)】

  • ASEANにおける変化と原動力
  • ASEANにおける多様性と異文化
  • ASEANにおける貿易・投資・統合
  • シンガポールの経済発展の成功要因分析
  • シンガポールの労働移民問題
  • シンガポールの中年危機
  • シンガポール政府直轄企業数社のトップによるブリーフィング
  • アジアにおけうITスタートアップ
  • アジアパシフィック地域の外交安全保障問題
  • 日本の未来
  • 各国最新動向:インド
  • 各国最新動向:ベトナム
  • 各国最新動向:ミャンマー
  • 各国最新動向:タイ
  • 各国最新動向:フィリピン
  • 各国最新動向:インドネシア&マレーシア
  • 中国インド関係

今後ビジネスを展開する上でアジアの動向と日本の未来を正しく認識することはとても重要、マレーシアでのビジネスを進める上でも、今後を考えて行く上でも有意義な時間になりました。
この学びを早速実践に活かします!

田村先生曰く、ハリウッドで言えばジョニーデップとブラッド・ピットが一緒に座っていると言うくらい、同時に確保するのは困難なお二人!
中国の専門家Huan Jing教授とインドの専門家Kanti Bajpai教授
中国とインドの関係もよく理解できました!






ちなみにシンガポール建国の父リークワンユーは
自分の名前や銅像を残すことを極端に嫌がったそうで、チャンギ空港に自らの名前をつけることにも同意せず、
あれだけの偉大な功績を残しながらも銅像が国のどこにも1つも無いというのも驚きの事実です。

そんな中、唯一彼が自分の名前をつけることを許したのが、このリークワンユー公共政策大学院。
それだけ人材育成教育を尊重する彼の意向が強いということで、素晴らしい学びの場、環境が提供されていました。

こちらで教授をされている田村耕太郎さんのお導きで実現した今回のプログラム参加。
田村さん、皆さま、本当にお世話になりありがとうございました。

本当にありがたい!!





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